国: 日本
言語: 日本語
ソース: すりの適正使用協議会 RAD-AR Council, Japan
ドパミン塩酸塩
協和キリン株式会社
Dopamine hydrochloride
注射剤
注射剤
心臓の収縮力を高めて血圧を上昇させます。また、腎臓での血流量を増やして尿量を増加させます。
通常、急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)に用いられます。
英語の製品名 INOVAN Injection 0.6% syringe; シート記載:
くすりのしおり 注射剤 2023 年 06 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大 限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 製品名:イノバン注 0.6%シリンジ 主成分: ドパミン塩酸塩 (Dopamine hydrochloride) 剤形: 注射剤 シート記載など: この薬の作用と効果について 心臓の収縮力を高めて血圧を上昇させます。また、腎臓での血流量を増やして尿量を増加させます。 通常、急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)に用いられます。 次のような方は注意が必要な場合があります。必ず担当の医師や薬剤師に伝えてください。 ・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。褐色細胞腫またはパラガ ングリオーマ、末梢血管障害(糖尿病、アルコール中毒、凍傷、動脈硬化症、レイノー症候群、バー ジャー病など)、頻脈性不整脈、心室細動がある。糖尿病またはその疑いがある。 ・妊娠または授乳中 ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中 の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方) ・あなたの用法・用量は(( : 医療担当者記入 )) ・通常、静脈内に注射します。 ・症状や効果を見ながら使用期間を決めていきます。 生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、不整脈などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または 完全なドキュメントを読む
-1- 2. 禁忌(次の患者には投与しないこと) 褐色細胞腫又はパラガングリオーマのある患者[カテコー ルアミンを過剰に産生する腫瘍であるため、症状が悪化 するおそれがある。] 3. 組成・性状 3.1 組成 販売名 イノバン注 0.1%シリンジ イノバン注 0.3%シリンジ イノバン注 0.6%シリンジ 容量 1シリンジ 50mL 有効成分 日局ドパミン塩酸塩 50mg 150mg 300mg 添加剤 亜硫酸水素ナトリウム 15mg 15mg 15mg ブドウ糖 2.5g 2.5g 2.5g pH調節剤 3.2 製剤の性状 販売名 イノバン注 0.1%シリンジ イノバン注 0.3%シリンジ イノバン注 0.6%シリンジ 外観 無色澄明 無色澄明 無色澄明 pH 3.0~5.0 3.0~5.0 3.0~5.0 浸透圧比 1.0~1.2 1.1~1.3 1.2~1.4 本剤はpHによってその安定性が左右され、pH8.0以上で着色 する。 4. 効能又は効果 急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック) 下記のような急性循環不全状態に使用する。 1. 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態 2. 脈拍数の増加した状態 3. 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好まし い反応が得られない状態 6. 用法及び用量 通常ドパミン塩酸塩として1分間あたり1~5μg/kgを持続静脈 投与し、患者の病態に応じ20μg/kgまで増量することができる。 投与量は患者の血圧、脈拍数および尿量により適宜増減する。 8. 重要な基本的注意 8.1 それぞれのショック状態において、必要に応じ最初に輸液、 輸血、呼吸管理、ステロイド投与等の処置を考慮すること。 8.2 血圧、脈拍数及び尿量等、患者の状態を観察しながら投 与すること。 8.3 大量投与したとき、脈拍数の増加がみられた場合や尿量の 増加がみられない場合には、本剤を減量するか中止すること。 8.4 新生児・乳幼児・高齢者等の 完全なドキュメントを読む