国: 日本
言語: 日本語
ソース: すりの適正使用協議会 RAD-AR Council, Japan
シタラビン
日本新薬株式会社
Cytarabine
注射剤
注射剤
がん細胞がDNAを作って増えるのを抑える作用があります。
通常、急性白血病、悪性リンパ腫の治療に用いられます。
また、腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置に用いられます。
英語の製品名 Cylocide N Injection 1g; シート記載:
くすりのしおり 注射剤 2023 年 05 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大 限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 製品名:キロサイド N 注 1G 主成分: シタラビン (Cytarabine) 剤形: 注射剤 シート記載など: この薬の作用と効果について がん細胞が DNA を作って増えるのを抑える作用があります。 通常、急性白血病、悪性リンパ腫の治療に用いられます。 また、腫瘍特異的 T 細胞輸注療法の前処置に用いられます。 次のような方は注意が必要な場合があります。必ず担当の医師や薬剤師に伝えてください。 ・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症がある。肝臓また は腎臓に病気がある。骨髄機能抑制のある患者 ・妊娠または授乳中 ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中 の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方) ・あなたの用法・用量は(( : 医療担当者記入 )) ・急性骨髄性白血病:通常、 1 日 2 回、静脈内に注射します。 急性リンパ性白血病:通常、 1 日 2 回、他の抗腫瘍剤と併用して、静脈内に注射します。 悪性リンパ腫:通常、成人は、他の抗腫瘍剤と併用して、 1 日 1 ~ 2 回、静脈内に注射します。小児は 他の抗腫瘍剤と併用して、 1 日 2 回、静脈内に注射します。 腫瘍特異的 T 細胞輸注療法の前処置 :再生医療など製品の電子添文に記載の用法および用量、 完全なドキュメントを読む
1 1. 警告 〈シタラビン大量療法〉 1.1 シタラビン大量療法(以下、本療法)は高度の危険性 を伴うので、投与中及び投与後の一定期間は患者を入院 環境で医師の管理下に置くこと。 また、緊急医療体制の整備された医療機関においてがん 化学療法に十分な知識と経験を持つ医師のもとで本療法 が適切と判断される症例についてのみ実施すること。他 の抗腫瘍剤と併用する場合、適応患者の選択にあたって は、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。 1.2 本療法施行にあたっては、患者又はその家族に有効性 及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始 すること。 1.3 本療法は強い骨髄機能抑制作用を有する療法であり、 本療法に関連したと考えられる死亡例が確認されてい る。本療法を施行したすべての患者に強い骨髄機能抑制 が起こり、その結果致命的な感染症及び出血等を惹起す ることがあるので、本療法施行にあたっては、感染予防 として無菌状態に近い状況下(無菌室、簡易無菌室等) で治療を行うなど、十分注意すること。[8.1.1、8.1.4、 11.1.1参照] 1.4 感染症あるいは出血傾向が発現又は増悪し、致命的と なることがあるので、本療法施行時に骨髄が低形成ある いは前治療又は他の薬剤による骨髄機能抑制を起こして いる患者では、治療上の有益性が危険性を上回ると判断 されるとき以外は施行しないこと。[9.1.1参照] 1.5 本療法により白血球(好中球)数が減少しているとき、 38℃以上あるいはそれ未満でも悪寒・戦慄を伴う発熱を みた場合には感染症を疑い、血液培養により感染菌の同 定を試みるとともに、直ちに十分な種類・量の広域抗菌 剤を投与すること。 完全なドキュメントを読む